DIARY of Infix 2004

2004/08/07
3日、infix初のディナーライブを終えて、それから休む間もなく翌日からは制作が 押しているDVDの編集作業に入っている。日記を書いている場合でもないのだけど、平日の、しかも 急遽決まったディナーライブに「infix初だから!」って、本当に多くのオーディエンスが全国から集って くれて有り難かったし、ゆっくりライブを楽しみたいという、いつもと違う客層の方も来てくれたし…、 お礼も含めてPCの前に座った。
感想は…、まず自分の感想もだけど来てくれたオーディエンスの感想が如実に当日の雰囲気も俺た ちの気持ちも上手く代弁してくれてるんで、勝手に文章を借ります(失礼・許してくれぃ〜)

【赤坂プリンスホテルでのビュッフェディナーライブ、おつかれさまでした。そして、ありがとうございまし た。ある程度予想はしていたものの、その予想をさらに上回る広くて豪華な会場にびっくりしてしまい ました。そして、自分自身の席も思いがけずあの広い会場の中で最前列の端。 とてもいい席にあたり、これまたびっくりでした。 ホテルでのビュッフェディナーライブなんて、なかなかイメージがわきませんでしたが 経験してみれば・・・これまた、いいですね。 ステージはもちろん大満足!!でしたし 今回、よかったな…と思ったことは(きっと)infixのファンではない人たちにも 聴いていただけたこと。】

【赤プリお疲れ様でした。とても幸せな時間でした!アルバムの中の初めて聞く曲も、生で聞くと 泣けるぐらい最高でした。一曲一曲が素晴らしくて、一つ一つの仕草がステキすぎました。 さすがおばさんキラーの仍世さんです(笑)素敵で素晴らしい時間をありがとうございました。】

勝手にお二人の感想をお借りして載せてしまったけど、これが全てです。
新曲初披露、しかも初のディナーショー…“初"が二つも付いたステージだったし、これからのinfixの 行方を占う意味でも大きなライブだった。俺は前夜、2時間ほどしか眠れず、朝の5時には起きて あれこれ考えて緊張していた。考えたってどうにもならない事は若い頃から1000本を超すステージを 経験して来て誰より良く分かっているはずなのにね(苦笑)。
でも、会場に入ったらもっと緊張した。だって「これって芸能人の結婚式でもやるの?」と言わんばかり のデカくて豪華な会場なんだもん!聞いてないよぉ〜(涙)!状態だった(笑)。
『赤坂プリンスホテルをナメたらいかんぜよ〜ッ(何故か土佐弁になる)』って感じよ。
あの会場で料理食べてお酒も飲んでライブも見て、それで12800円やったら安いわぁ。
食事だけでも10000円はかかるもんなぁ〜。リハ中、ずっと匂いを嗅いで、シェフが並べる料理を 指をくわえて見てたさぁ(笑)。
メーカーの社長や部長も来てくれてたんだけど、いいライブだったって喜んでくれた。ホッ…。
最後は俺たちの希望をスタッフが叶えてくれて全員と握手が出来たし。
直接、お礼を言いたかったのと、自分を支えてくれる人達の顔見て言葉を交わしたかったんだ…。
今の自分自身を確認するその為に…。俺、これでいいよね?歌ってていいよね?って…。
また、忙しい中、急遽駆け付けてくれた新井の兄ちゃん(2ch)を皆に紹介出来たのも嬉しい事だった。
去年、活動に行き詰まってマジメに「引退」を考えた時に、infixに手を差し伸べて再起のチャンスと 命を吹き込んでくれた人…。皆から直接、拍手を送って頂きたかったんだ、どうしても…ね。
また機会があるなら次はX'masにこういうライブをやりたい…。

俺が子供の頃から描いていた音楽業界と、今の業界のあり方は全く逆方向にある。
音楽はいつも生活、暮らしの中にあった。良い曲は人の心を動かし、感動を与えた。
でも、今の音楽は目まぐるしく変化して行きチャートの変動やアーティストの移り変わりにさえ着いて 行けない。そこにメッセージや時代背景など微塵も感じられないのは俺だけだろうか?俺の感性が 鈍ったからか?なら、音楽なんて辞めちまえ!って想ってる俺が居る。

どうせ歌えるなら、まだ歌が純粋にその曲の良さで評価され、歌が純粋に人々の心を打って、人生も 変えるくらい力のあった時代に唄いたかった。現代を生きて歌うには俺は古過ぎたかもな…。
歌で革命が出来るとは想っても居ない。でも、歌には人の心を動かす、見えない大きな力がある。
一度に何万、何百万って人にメッセージを伝えて感動させる事が出来る、血を流す事のない最大の 武器だと信じて唄って来た。一度に10万人とか集めて同時に同じ想いの中で心をひとつに出来る イベントはライブくらいだから。デモでも抗議集会でもない純粋な音楽を通してのコミュニケーション。
そんな事を考えてたらデビュー13年が過ぎてた。もっと音楽業界や権力のある所におもねって、 ゴマ擦って芸能界という生産ラインに乗れば良かったのか…。友人であった「つんく」の成功などを 見ていると、一本気でやって来た自分のやり方に疑問を感じてしまう事もある。
もっと商売上手だったら晃にもこんなに迷惑かけなくて済んだのになぁ…って申し訳なく想う。

裏も表もなく、地で行った時代さ…。納得行かない事にはとことん反発したし、妥協ってのは最高に 嫌だったから。本当に忙しかったけど、毎日を精一杯に生きてた。寝て起きたらまた仕事!みたいな 日々だったけど、ピュアで真剣に自分を信じて生きた日々…。
今、編集してるDVDはそんな若さにあふれていた頃の映像。1991年から1998年までの4人の頃の 映像よ。事務所の意向で「格好悪いinfixは見せない」ってのがあったから、時に楽しく、時にマジメで 時におバカな本当にみんなが見たかった、そして俺等も見て欲しかったinfixの青春が詰まっている。
見てたら「おかしさ」に涙して、同時に懐かしさやその純粋さに違う涙がこぼれてた。infixのファンを 卒業した人にもぜひ見て貰いたい本当のinfixがそこにはたくさん詰まっています。
見せられなかった俺たちの青春を今、見てやって下さい。

DVDの編集と平行して、明日から「アニたま」のリハーサルが始まる。幽遊白書?とかうる星やつら? とか…なんかいっぱい知ってる曲が聴けそうだよ。また出るより聴く側で楽しんだりしてな。
その後は、赤坂グラフティーで九州の雄、大先輩の木原慶吾さん率いるSPIRITSとのライブバトルが 控えてる!ドラムにCCBの笠コージさんが正式に加入して、CCBナンバーまでレパートリーに 入って益々パワーアップしたSPIRITS!バルーン(佐賀)では毎年ジョイントしてるけど、東京では もちろん初めて。緊張!じゃなくて「感激!」だね。俺や晃が木原さんに出逢ったのはまだアマチュア 時代。俺は19歳の生意気盛りでさぁ。ハナタレのクソガキだった頃に出逢って20年も付き合ってる。
たまに「木原さん、もう九州に帰ろうかって想うんです…」って言うと「何ば言よるとね!ここまで続けて 来たとやけん、最後まで頑張らんといかんぞ!」って本気で励まして心配してくれる人。
昔は木原さんの方が気が荒かったのに(笑)。

まぁ、こうして忙しい日々が続いて行きます。
曲が盛り上がってくれたらキャンペーンとか公開ライブとかで全国に行けるから、ぜひ今回(夏)の パイロット曲、『I Surrender』にガンガンリクエスト入れて下さい。
ついでに『君がいたから』や『JUSTICE』にも飛び火して火が点く様にさぁ(笑)。頼むばい!
聴かれないまま終わるのって、死ぬほど辛い事なんだ。だから…ぜひ…。
青森と岩手の公録ライブをとられた(涙)。悔しかなぁ〜。
infixは絶対に「解散」はしない。永久の「活動停止」に追い込まれるまでは、行ける所まで行く。

今は毎日を精一杯に生きつつ、X'mas頃にライブが出来る状況だったらいいなぁ…って想ってます。
暑い日が続くけど、みんなも体に留意して下さい。
俺たちも新曲の布教?活動を頑張ります!「説教」じゃない!「メッセージ」な(笑)。
21世紀、本当は心の時代、みんなが愛し合い、物質じゃなくて心が豊かになると言われた時代に、 命の値段は下がって、子供たちは希望を持たない。現実は戦争で幕を開けた。
戦争は憎しみや争いしか産まない。血が流され、弱い者が犠牲になる。みんな同じ人間なのにな。
日本はこのまま戦争に向かっていいのか?銃を取りたいヤツは居るのか…?
歌で夢を与えたい…。ライブでみんなと語り合いたい。生きる意味を確認しあいたい。
infixに残された時間、俺も自分の夢を追って皆と共に生きます。

今、一番大切な言葉。俺の胸の中にある言葉がこれ!
『一乗おおらかに…夢、堂々!』歌にたくさんの夢と想いを乗せて…。

じゃぁ、ライブで逢おうぜぃ!または、皆の街のキャンペーンで!!

2004年8月7日早朝
infix長友じょうせい


2004/07/30
ついに7月21日、俺達が待ちに待った『GolddustSilvermoon』がリリースされた。
もう聴いてくれた?今回は店頭で売ってinfixの再認知と復権(Restoration!)を図るんだから イベントとかで買うと言わずに絶対にお店で"しつこく"買ってね(笑)。
毎回、パイロット曲(代表曲)を決めるんだけど、今回は全員意見が割れてさぁ…(苦笑)。
こんなの初めて。とりあえず『I Surrender』が夏の一押し曲に決まった。
秋、俺の誕生日くらいに企画を考えてるんだけど、その頃からバラード、曲がかかると問い合わせが 来る『君がいたから』にシフトを変える予定です。皆はどれが好き?メール・手紙くれ〜。
FM三重「おもサン」からもチャートが落ちたぁ…(涙)。全国、北は北海道、AIR'Gから南はFM鹿児島 のポッキーさんの番組まで、頑張ってプロモーションして一般の人に聴いてもらわなきゃ!!

本来ならシングルとして発売されるはずだった『JUSTICE』全国版は、前回の日記にそれまでの 経緯を書いた様に多くの方のご支援を頂いてアルバムに昇華しての発表となった。
みんなの評価はさて置き、俺達はとても満足した内容になった。一番infixらしいサウンドと詞の世界 観が表現出来たのでは…とね。晃いわく「最高傑作アルバム!」と鼻息も荒く言ってた。あの温厚で 物静かな晃さんが(笑)。俺もそう想う。試行錯誤してたら「原点」に返ってたから大笑いだよ。
「やっぱり、これしか出来ないんだなぁ」って想った。あの超厳しいアリーナ37℃の渡辺編集長も 「このサウンド(J-ROCKの王道)が出来るのはお前らくらいだよ!」って笑って、でも誉めてくれた。
26日が取材だったんだけど、編集長直々の取材になってさぁ…(汗)。13年、ずっとライターの松野 ひと実さんが書いてくれてたじゃん?!でも急遽、編集長直々の取材になって、緊張したのなんの って…冷や汗かいてたわ。作品がつまらなきゃ取材はない!出来が悪けりゃ大物だろうが誰だろうが ボロクソよ。音楽が本当に好きな人だから。だから今回のツアーやアルバムを純粋に誉められたのは 初めてで、嬉しかったんだ。でも何を喋ったか緊張してて覚えてない…俺も晃も(爆)。
ファンの声でも「全体の流れがいい」って声が多いけど編集長も同様のコメントだった。infixお得意の 8ビートのROCKに始まって、メッセージソング、ラブソングと続いて、最後は自分たちのこれからを 暗示する「WINDING ROAD」で終わる。新曲はオカリナ(序章)の「夕景の丘」も含めてキャンペー ンやツアー中に構想を温めていたんだ。

福岡に親不孝通りってあるの知ってるかな?そこはライブハウスとか美味い飯屋や屋台とかが あってロッカーの溜まり場、若い連中の遊び場だった。俺は小学3年くらいから大牟田から電車で 1時間以上かけて福岡(博多)の雰囲気が好きで、音楽が好きでそこで遊んで、まさに親不孝を地で 行ってたな…。当時はチューリップや甲斐バンド、海援隊、長淵 剛、いろんなアーティストが福岡から 出て行って熱い音楽シーンがそこにはあった。そんな空気が好きだったんだと想う…。
今でこそ全国チェーンのパスタのピエトロなんて、この親不孝通りの片隅にあった小さな小さなパスタ 屋だったんだよ。ここから文化が全国へ!って雰囲気に満ちていた。
俺もライブが終わるとその通りの端っこにある公園でバンド仲間と、意味もなくずっと語り明かしたり 将来の自分の姿を描いて夢を見てた。東京に出て自分の音楽を認めてもらうんだ!ってね…。
若かった。心も純粋だった。ただ、歌う事が、音楽が好きだった…打算も計算も無く。

今回、キャンペーンやライブの時はその通りの近くにホテルをとって公園に通った。
ベンチに寝転んでボーッと、時が経つのも忘れて空を見ながらいろんな事を考えたなぁ…。
東京では見えない星も月もキレイに透き通って見えた。あの頃のままだったよ、風の臭いもね。
何で音楽を選んだのか、何でこんなにも汚れてしまったのか、何でこんな不安定な人生を選んだのか …自分への問いかけをしていた。「やって良かったんだ。音楽をやらなかったら後悔してた」って想いと 「あの時、ミュージシャンなんか目指したからこんな波乱の人生を送る事になったんだ。俺の選択は 間違ってた。普通に就職して、家庭を持って…それが幸せだったのでは?」という想いと、様々な 事を考えては自問自答してた。答えなんてきっと出ないって分かってるのにさ。
いや、音楽を選んだのが正解だったのだ。自分で『ANSWER』の曲の中で歌ってるじゃないか。
【それが答えなんだ、出逢っていなければ何も知らなかった、僕はここに居なかった!】ってね…。
自分の揺れる気持ちも正直な想いも全部、気が付けば詞や曲に託していた。そうだ、infixの歌は 俺の人生そのもの、身の切り売り、身を削って創って来たものばかりじゃないか!
10年以上、同じ様な疑問をずっと抱えて苛まれていた。でも辿り着く答えはこれなんだよね…。

そんな中から生まれたのがこの『Golddust Silvermoon』なんだ。
タイトルはinfixらしくない?モノにしたかった。晃と新井の兄ちゃんが最近のinfixに最もふさわしい テーマで広がりのある言葉、って事でこのタイトルを持ってきてくれた。一発で決定!
見事、予想どおりに皆から「infixらしくない」という声が聞こえて来て「やったね!」って感じ(笑)。
『I Surrender』は『危険なボーダーライン』なんか定番、お得意の8BeatROCK、『JUSTICE』や 『Restoration』は時代へのメッセージソング。メッセージも『WINNERS〜』の再燃や香港での公演 の成功などで自信が着いたし、『君がいたから』は晃が最高の歌をジャッジしてくれた。
俺はバラードが大好きだ。辛い失恋を語らせれば3日3晩、しゃべり続ける自信がある!
音楽が大切な恋人まで奪っていった様な、そんな想いもあった。でも、振り返ればそんな恋のお陰で 良いバラードが歌えるのだ…と、別れを受け入れ、今は素直にそう思える。
『WINDING ROAD』…それはまさに俺の人生そのものかな。いや、人として生まれた全員だよね。
人生、真っ直ぐな道なんて無いもんね。みんな心の痛みと折り合いを付けながら必死で生きてる。
逃げ出す事も、代わってもらう事も出来ない。自分の人生は自分のモノ。当たり前だけど誰もが忘れ かけてる事を自分に置き換えて歌に込めた。「さぁ、また歩きだそう」ってね。

infixは今、どん底に居る。って言うか俺自身が人生のどん底を味わってる。貧乏長屋に住んでたガキ の頃以上に惨めな気持ちを味わう事がこの人生であるなんて想いもしなかったよ。
でも尊敬する恩師の言葉に【人は人生の底の底を知った時に初めて本当の真実を見つける(悟る)事 が出来る。そして命の尊さや人への感謝の想いに気付かされる】 という様なくだりがある。
上を見ても切りがない、下を見ても切りがない…お前はお前で丁度良い。
そう想っていてもなかなか自分の人生の不運は受け入れ難いものだよね。凡人の俺にはまだ人生の 悟りなど見えて来ない。答えを探しながら、いつかはそんな境地になれる様に必死でみんなに歌い かけて、曲を創ってステージで心のやり取りをしている俺が居る。等身大の俺のままで…。
「俺の歌は届いているかい?」「俺は皆にとって必要な人間かい?」って問いかけながら…ね。
以前、浜田省吾さんの本などでお馴染みの作家、田家秀樹さんから「infixは人生を歌うバンド」だと いう言葉を貰った事がある。若い頃はピンと来なかったし、嫌味の様に思えたが、今はまさに「人生を 歌う仍世と晃で居たい」とさえ想う様になった。人の心の琴線に触れるような歌を・・・。

何だか日記じゃなくなったな(苦笑)。毎度?か…。
そう、そんな素晴らしいアルバムが出来たんだけど、今回は制作も予定に無かった新曲を収録する事 になったり、ジャケットから全て作り直してもらったんで、プロモーションも全然出来てない。
よく【 infixは商売が下手だ! 】って言われるんだけど、本当に商売には向いて無い。商才が無いん だなぁ〜きっと。前回のツアーのパンフレットも3000円で売って、MCで「原価は5000円です!」 って言ったら、作ってくれた新井の兄ちゃんから「バカ言え!原価7000円だぞ(笑)」って突っ込ま れた。他のアーティストみたいに何万部も作ったら利益になるけど、100や200じゃ元も取れない… どころか大赤字(汗)。こんな有り様さ。もっとセコくならなきゃな(笑)。
だからサンプル盤も発売日の前日にやっと全国に送れた。ギリギリよ。でももう届いてるからリクエスト もいつでもOKです。商売人より職人になってるから…納得行くまでやるもんなぁ。
でも、CDも良いけどやっぱり生のライブで聴くのが一番だよ!28日は赤坂プリンスホテルで行う初の ディナーライブの最終リハだったけど、本当に自分で歌っててスゲェ気持ちよかったぁ!
「格好いい!」って自画自賛。あとは美しい流れで当日を待つのみです。

しかぁ〜し、実は俺、晃、おーちゃん…3人とも同時に夏風邪にやられて、何て仲良しな俺達?!
もう治って来たけど、リハ中ずっとゴホゴホ言ってた(苦笑)。
でも不思議と音を出すと元気が出て風邪も疲れも吹き飛ぶんだ。やっぱり根っからのミュージシャン 気質なのかなぁ…、これしか出来ないヤツらだよ、俺たち。

ディナーショーなんてinfixに合わない?って声もあった。でもこれもアルバムタイトルと同じで新たな 事への挑戦であり、皆を良い意味で裏切ってどんどん次のステップに行きたいって意欲かな。
お陰様で通常のワンマンよりチケットが伸びてる。infixのファンも年齢の幅が非常に広くなって来て ライブハウスで見たい人も居れば、子供や家庭があってゆっくり見たいという人もいるんだ。
いろんなファンの要望に応えて、また色々なスタイルを見せられるのもinfixの特色だと想ってる。
新曲…絶対に緊張するだろうなぁ〜。でも初披露の時が一番嬉しいんだ…本当は…。
赤坂プリンスじゃ、食事だけでも1万円は当たり前じゃん?それにライブも着いてこのお値段!
俺がお泊まりパックで泊まりたい!俺も食事して自分がライブをゆっくり見たい〜ッ!
8月3日はおーちゃんだけタキシード着て来るから(爆)。皆で騙して「メンバーもお客さんも全員が 当日は正装ですから!」なーんて伝えたりしてね!この前、嘘がバレてシバかれたぁ〜(ToT)。
俺らが日頃やらない事をやるから台風が来たけど、当日来れない方も晴天を祈ってて下さい。
「仍世、今頃 緊張して歌ってるかなぁ?」「嘘歌ってないか?」なんてさ。
これが今年、最後のワンマンになるかもしれません。今の所、ツアーの予定が無いから…。
本当は全国を回りたくて仕方ないんだ。みんなにこのアルバムの曲を生で聴いて欲しいんだ。
それが出来る様に、地味でもキャンペーンを頑張ります。その為に頑張るから…。

DVDのリリースも遅れてゴメンね。ただのPV集じゃ嫌だったし、前期のinfixの全て、プライベートな 部分や素顔も入れたくて編集が延びてしまった。本当は封印しておきたかった映像もあるんだけど 同じ時代を一緒に歩いてくれた人達に、有りのままの俺たちの姿を記憶しておいて欲しいという気持 ちが湧いてきて、新井の兄ちゃんがアマチュアのクラブサーキットから撮ってくれていたVTRの中か ら厳選してボーナストラックを作って入れる事にしました。まさに兄ちゃん(2Ch)プレゼンツ。
EIKOSHAが万が一、火事にでもなったらinfixの全てが燃える(笑)。あと、もうひとつ、スタッフ プレゼンツの未公開のPVが入ります。これが世の中に出たら死ぬ…とマジに想ってたけど(これだけ は一生出したくない!)スタッフの【ファンのみんなが喜んでくれるから初回特典だけ付けよう!】とか 見事に言いくるめられて…入れる事になった映像もあります。見て「嫌いになった」とか言うなよぉー!!

まぁ、こんな感じで毎日を過ごし、「アニたま」ライブや「グラフティー」のライブをやりつつ、一番大事な アルバムのプロモーションに全力を傾けようと想っています。「作品」として評価して欲しいんだ。
20世紀は戦争と物質、豊かさだけを追求した時代だったけど、21世紀は地球や人間を大切にして いく心の時代になる!と言われていた。でも、結果どうだろうか?21世紀が始まった途端に戦争、 テロ、略奪、殺戮…明るい時代の兆しも見えないじゃない?日本も確実に戦争に向かって行こう としてる。このままじゃ、これからの若者、子供達に未来、明日は無いよね。
音楽で革命が出来るなんて想っちゃいない。でも人の心は動かせる、訴えかけられる。
自分に残された歌い手としての役目を果たして俺は九州の土に還りたい。
どうか、俺たちの夢の片棒を担いでやって下さい。リクエスト、店頭展開もぜひヨロシクです。
キャンペーンは決まり次第、順次、報告します。一部、決定!でもまだ内緒ね…(笑)。
皆の街にキャンペーンで呼んでな!晃にぜひ各地の地酒を飲ませてやって下さい。

さぁ、今日も朝になった。DVDの編集に入らなきゃ!あ、その前にウチ、DVDデッキが無かった!
買わなきゃ自分が見れないやぁ〜。

★俺は帰って来た忘れ物を探しに…それは無くした心
 曲がりくねった人生(みち)を歩き疲れて…
 洗い流せ金の星たち答えてくれ銀の月

 Walking on the winding road
 Danceing in the tragic rain
 Cryingin the heartless pain
 Walking on the winding road…Walking on the Winding Road…

「WINDING ROAD」FROM【Golddust Silvermoon】
 song by infix(一緒に歌ってくれ…)

2004年7月30日
infix長友じょうせい


2004/01/01
新年、明けましておめでとうございます。
旧年中はinfixオーディエンス、並びに関係者の皆様には沢山ご迷惑をおかけしたにも関わらず 倍旧のご厚情を賜りまして誠にありがとうございました。仍世、心より御礼申し上げます。
本年は去年の分までご恩返しをするべく、メンバー、スタッフ一丸となって努力して参ります。
 infix&INFRIENDSスタッフ一同

皆さん、明けましておめでとうです!皆さんはどんな新年を迎えられましたか?
香川から帰って来たばかりの仍世です!!
infixは去年はデビュー以来、初めて仕事のない正月を迎えました。まぁ、こんな年もあっていいか?
と、自分に言い聞かせて迎えた新年でしたが「一年の計は元旦にあり!」とは良く言ったもので… 本当に仕事の少ない年でした。また、おみくじで貴重な大凶を引いてしまいましたが、見事に的中し シャレにならない苦悩の一年となったのでした。
お金払っておみくじ引いて「大凶」なんて『ふざけんなぁ!金取ってるんだから全部大吉にしとけェ〜!』 やんのか?コラァ〜!!の世界でね(笑)。
みんなは【応援してるから!】と軽い言葉で挨拶がわりの様に俺達に声を掛ける。
でもそれは時に俺を深く傷つけてしまう両刃の刃になる。ミュージシャンにとって「応援」というのは CDを買ったりライブに足を運んでくれる事だ。しかし、善意のそんな言葉も実行されなかったり ただの社交辞令だったらいらないんだ。応援されなかったりinfixから離れたら、それは裏切りとなり、 やがて哀しみへと変わって行くから…。だから俺の友達は安易に応援してるよ!と俺に言わない。
プロの名と引き替えに、そんな言葉と現実の間で苦しんだ俺を知ってるからね。
俺はかつて人生に於いてこんな苦しみを味わった事がなかった。いや、こんな生きながらにしての 地獄があると想ってもみなかったというのが正しいかな…。「強気」だけが売りだった俺が初めて 「引退」や「死」という事を考えた…そんな年でした。あのライブがなかったら…。

マーキーや四日市のライブが無かったら、俺は一体どうなっていたか…。人生に於いて挫折を知る 事の意義も勉強させて貰いました。「勝ち組」や「負け組」なんてものはない!自分が自分に自信と 誇りを持って、人間として得た命をまっとう出来たらそれが一番美しく素晴らしい事だと学びました。
「世間」などという一番あいまいな価値観に縛られて俺達は生きているよ?「自分がどうか」より「世間 の目にどう写っているか?」…いわゆる体裁をを先に考える。でも「世間」ほどあいまいで変化し易いも のは無いワケで、それに自分の価値観や人生観を合わせていたら死ぬ時に「俺の人生っていったい …???」って事になる。ものの本に書いてあったけど、ほんの数十年前、日本は軍事国家で 「戦争反対!」なんて言えば非国民として逮捕された。しかし、現在「戦争賛成!」などと言ってたら、 それこそ非国民になってしまう。
10年前にガンダムの「WINNERS FOREVER」を歌った時に『戦争はまた起こるかも しれないし、日本も巻き込まれて対岸の火事ではなくなるかも?!』って言ったら各インタビュアー から失笑されて悔しい想いをしたけど、やはり愚かな人間は「平和」の名のもとに人種や宗教の違い などを表向きの理由にして、憎しみしか生まない戦争を飽きずにやってる。バカだよねぇ…。
バブル期に「銀行が潰れるかも」なんて言ったらそれこそ『あんた頭がおかしいんじゃないの?」と 爆笑された事だろう。ほんの10年前の話しだぜ?!
そんなあいまいな価値観が世間。ガン黒、茶髪がはやったけど、今頃そんな格好してたら「ダサイ!」 と言われるだろう。流行なんてものもそんなのも。
そんな世間の価値観の中で音楽をやり続けているinfixのポリシーや生き様より、チャートや動員を 考えて悩み、心を傷めて行った俺が居た…。それが一番ナンセンスだった。

ニューシングルが今日、リリースになる。『JUSTICE〜ワレニモマケズ』も『君がいたから』も 『Restoration』もそんな自分の体験や経験の中から生まれた、俺と晃の人生を凝縮した珠玉の 曲たちなんだ。説教でも能書きでもない、俺達がこの身を以て体験した真実がそこにはある。
その手応えを去年のキャンペーンから十二分に感じてきた。
infixの進化を皆さんが感じて、それが純粋な応援に繋がっている。『JUSTICE』が人の心を動かし その純粋な感動の輪が自然に広がっていって賛同者を増やしてくれている。
「商品」じゃない音楽の本来、あるべき姿がそこに垣間見れて俺は素直に嬉しく想っているんだ。
各地での『JUSTICE』へのリクエストも始まったみたいで、infixオーディエンスの動きの早さや 熱さには感動さえ覚えているよ。こちらが置いて行かれそうだぁ(笑)。
今回のキャンペーンの様に、偶然にinfixの曲を聴いてくれた人がファンになってくれるというのは まさにミュージシャン冥利に尽きる。

また、各地のCDショップの店頭には早くも『JUSTICE』が置かれているらしい。
多いお店では5枚、10枚と入荷しているらしい…(涙)。
みんながCDの予約やお店に働きかけてくれたお陰様だと深く感謝しています。
有り難う!このCDはレンタルやコピーでは聴いてもらわなくていいと想っている。
音楽は個人の所有物だと想っているからね。いつでも傍にあって必要な時に取り出してそれが みんなの元気になったり、生き方の指針になれば…とね。
だからジャケットや盤面の印刷からデザインにまで最新の注意と完成度を求めて突き詰めてきた。
スタッフの心意気もCDの中には入っているんだ。だから自分のモノとして持っていて欲しいと願う。
結果は自ずと着いてくる。だから俺達は一人でも多くの人にinfixの音楽を届けるべく、全国を くまなく廻りたい。その結果で久しぶりにチャートとやらに入ってオーディエンスが胸を張れる 状況が出来ればそれが一番、うれしいあり方かな…。

今年は元日からJFNの全国ネットの特番にいわゆる第一線のミュージシャンたちと出演して新曲を 披露出来る。仕事があるのが有り難い事だと感謝したい。
2日は地元福岡のRKBラジオに出る予定。「トシ坊&あべちゃん」の全て知ったるinfixファミリーの 正月特番に出させて頂きます。本来なら福岡に乗り込んで出演?ってところだけど、もうツアーの リハーサルや曲の仕込みに入らないと間に合わなくてね(苦笑)!
4日はこれまたFM三重「おもいっきりサンデー」にTEL生出演かも?です。正月からさゆリン&りゅう ちゃんと大騒ぎ?って感じですが、これもリハーサルと重なって現地に行けない…(号泣)。
本当に時間が足りない。ギターの弦を張ってる時間さえ惜しいくらい?忙しい新年です。
でも、そんな目の回る忙しさが今年はたまらなく嬉しいです。いや、「嬉かばい(^^)!!」。
俺はinfixの長友仍世。でも、その前に大牟田市白川町に生まれ育ったヤンチャな仍世でありたい。
音楽が好きで好きで…とうとう仕事にしてしまった奴。
いつでも、いつまでもみんなの傍に居る仍世でありたいんだ。

あと数日で大阪、福岡のライブへ発ちます。みんなの笑顔と出会えるのを楽しみにしています。
一期一会…同じ時代に生まれた仲間と同じ時間、空間で共に生きてる実感を味わいたい。
会場でみんなと逢えるのを心から楽しみにしています!
『JUSTICE』への応援、リクエストのこの調子で宜しく頼みます!!
俺達もみんなに置いて行かれない様にペースを上げて「今、この時、この一瞬」を生きて生き抜いて その応援の声に応えられる様に精一杯、努力・精進します。
今年、この一年がみなさんにとって、またinfixにとって幸多き良き一年でありますように…。

2004年1月1日元日
infix長友じょうせい



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